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東アジアは和解か それとも再衝突か
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130110/plc13011008080009-n1.htm


【宮家邦彦のWorld Watch】


東アジアは和解か それとも再衝突か


2013.1.10 08:07
(1/3ページ)
中国の反日デモで焼け焦げたトヨタ自動車の販売店。日本が何度謝罪しても「歴史問題」は持ち出される=2012年11月、山東省青島(河崎真澄撮影)


 米国には6省庁に15もの情報機関がある。これらを統括し大統領のために国際情勢の中長期的分析を行うのが米国国家情報会議(NIC)だ。昨年12月10日、NICは4年ぶりでその最新版「グローバル・トレンド2030」を公表した。


 たまたまワシントン出張中だったので、現地シンクタンク主催の「発表会」に招かれた。グローバル・トレンドという割に参加者はNATO関係者ばかり。アジアからの参加はインド人女性学者と筆者だけだった。概要は既に報じられているので省略する。

 筆者が注目したのは東アジアの不安定性に言及した部分だ。要約すれば、

 ●東アジアの高度成長、パワーシフト、民族主義と中印などの軍備近代化により、域内の競争は激化するだろう

 ●東アジア諸国は、経済的には中国へ、安全保障上は米国などへ引き寄せられていくだろう

 ●中国が民主化すれば緊張は減少しようが、中国国内の不安定が同国の行動をより予測不能に、場合によっては、より侵略的にする可能性がある

などと予測しつつ、さらに、

 ●「アジアでの通常でない形の第二次大戦後処理」により歴史問題に関する不満が深刻化しつつある

 ●米国の影響力が低下すれば一部の国は核武装を志向するかもしれない

 ●他の同盟国の支援が不十分な場合、中国との直接対峙(たいじ)という危険を冒してでも、米国自身が中国の力を相殺すべく関与を深める必要があるかもしれない

とも述べている。

 NICにしては随分踏み込んだ分析だ。要するに、米国が東アジア関与を止(や)めれば、中国を中心に核兵器開発を含む域内競争が激化するだろうが、一方でアジアの同盟国は対中対決を望まないだろうから、最後は米国が直接出ていかざるを得ない、ということか。

 やっぱりね、と思いつつも、筆者が引っ掛かったのは「通常でない形」の戦後処理という表現だ。NICは何が言いたいのか。「欧州の戦後処理は通常」だが、東アジアは「通常ではない」というなら、大間違いだ。昨年、この点をBBCの記者に取材され思わず吼(ほ)えた。

 日本の「右傾化」などというが、今は「左傾化」気味だった日本を「中央」に戻しているだけ。日本ナショナリズムなるものの実態は、北朝鮮はもちろん、中国や韓国の最近の政治的意図を持った民族主義的挑発に対する日本庶民の素朴な防衛本能だ。

 独仏和解はソ連を念頭に置いた民主国家同士の智慧(ちえ)だが、相互に体制が異なる日中を独仏と同列に扱うのは間違いだ。ドイツはホロコーストを謝罪したが、植民地や戦争におわびの気持ちを表明したのは日本だけ。フランスはアルジェリア植民地化を謝罪したか。


 日本人がここまでやっても、中国や韓国は絶対に受け入れない。多くの常識ある日本人が理解できないのは、正(まさ)にこの点なのだ…。BBCの記者は絶句した。筆者とのインタビューがオンエアされたかどうかは知らない。

 NICの予測が正しければ、東アジアでは民族主義同士の競争が高まるだろう。昨年、東アジアでは4人の新指導者が誕生した。いずれも保守的傾向が強く、偶然か、必然か、第二次大戦から冷戦時代の指導者の子または孫ばかりではないか。

 これから20年間、東アジアは和解に進むのか、それとも再衝突は不可避なのか。少なくとも誤算に基づく不要な摩擦は回避しなければならない。これは安倍晋三総理を含むこの4人の新指導者に平等に課せられた歴史的使命である。

【プロフィル】宮家邦彦

  みやけ・くにひこ 昭和28(1953)年、神奈川県出身。栄光学園高、東京大学法学部卒。53年外務省入省。中東1課長、在中国大使館公使、中東アフリ カ局参事官などを歴任し、平成17年退官。安倍内閣では、首相公邸連絡調整官を務めた。現在、立命館大学客員教授、キヤノングローバル戦略研究所研究主 幹。





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