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書籍紹介 「尖閣研究」 高良学術調査団資料集 (4)
沖縄タイムス 「 Books 今週の平積み」
    2008年(平成20年)1月26日土曜日

「尖閣研究」 高良学術調査団資料集
(データム・レキオス発行、4800円)

島の自然知る研究成果網羅
 尖閣諸島の魚釣島は、小島であるにもかかわらず海技三百六十三メートルの山を擁し、周囲を急峻ながけに囲まれ、周辺の三角波が人を容易に近づけない、まさに絶海の孤島である。尖閣諸島の領土問題は、最近ますます紙面をにぎわしているが、実際にその地を訪れた人は沖縄県民といえども多くはないだろうし、その学術的価値については、一般にはほとんど知られていないのが実情である。尖閣諸島を取り上げた図書は幾つかあるが、それらはいずれも領有権を主題とした内容であり、尖閣諸島の自然の価値を中心に取り上げた図書は知られていない。

 高良鉄夫博士は一九五〇年以降、踏査の困難な尖閣諸島で五度の調査を企画、.生物や自然環境の学術的調査を実施し、数多くの研究成果をあげた。本書はその調査成果の概要を記録した資料集であるばかりでなく、その調査に同行した人たちの回想録や座談会の記録が収録されており、困難な中でいかに調査を実施されたかの苦労の跡をしのぶことができる。

 本書には五回の調査報告や回想録の他、貴重な動植物の解説、行政資料等が数多く掲載されている。尖閣諸島の自然に関する研究成果の大半は、一般の方が目にすることができない学術雑誌や報告書に掲載されているが、本書にはその主要な成果が収録されているので、尖閣諸島の自然の特色や価値を知るためには、絶好の資料である。

 本書で新納義馬氏が指摘しているが、八〇年ごろに島外から持ち込まれた一がいのヤギが天敵のいない魚釣島で繁殖し、九〇年ごろには数百頭にまで増殖し、植物群落を食い荒らして荒廃させている。このままヤギを放置すると、植生が破壊され、土壌が流出してがい骨のようになった太平洋の島々と同じ運命をたどることは明らかである。本書で魚釣島の危機的な状況を数多くの人に知ってもらい、一刻も早く野生化ヤギの駆除が進められることを期待したい。本書は、一度も足を踏み入れたこともなく、目先の国益だけで領有権を主張する人たちにも是非読んでもらいたい図書である。
             (横田鼻嗣・琉球大学教授)
 問い合わせは尖闇諸島文献資料編纂会、ファクス098(884)19580
author:senkakujapan, category:尖閣諸島の自然, 09:56
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